2025年夏、久々の飛行機輪行ライドを予定しています。今回の投稿はライドの持ち物について記載します。分類を3つに分けて、必須な物と、障害をリカバリする物、諦める物の3グループに分けて記載します。期間は10日間、宿泊は旅館やホテルを利用し自炊はしません
必須な物
- ロードバイク一式
飛行機輪行やメンテナンス性を考えるとブレーキはリムブレーキ一択です。ハンドル、シートポスト、サドルレールは金属性です。 - チューブラタイヤ(シーラント入り)
チューブレスタイヤはNGです。旅行先では交換できません。今回は使い慣れているチューブラを選択しました。ただしホイールは走行性を重視してカーボンリム(ZIPP404)です。もう鉄下駄には戻れません。 - SPD-SLシューズ
SPDの利用も考えましたが最終的にSPD-SLを選択しました。上野の某ショップの定員も含め色々な人に意見を聞きました。纏めると”空港を歩ける様なSPDシューズのソールは柔らかくスニーカータイプの物になる。連日の長距離走行では柔ソールのデメリットは大きい。荷物は多くなるが「SPD-SLシューズ+サンダル」の組み合わせが一番”と言う事でした - サイクルジャージ一式
装備は、ビブパンツ、上着(半袖)、アンダーシャツ(UVカット長袖)、レッグカバー(UV仕様)、ウィンドブレーカー、靴下×3です。予備ジャージは持ちません。過去のライドでは持参した事もありましたが一度も使ったことがありませんでした。 - ヘルメット
OGK KABUTO VITTです。この商品の大きな特徴はサングラスを必要としない所です。私の絶壁頭にもフィットしました - 日よけ止め
春から秋のライドには必須です。これが無いと3日目以降のライドで日焼けが痛く走れません - 輪行袋
大久保製作所「MARUTO」を選択。この商品は横型と言われるタイプで自転車をひっくり返して簡単に収納出来ます。エンド金具も必要ありません。以前はもっと小さくなる縦型を使用していましたが、飛行機輪行には横型が合っていると思います。理由は、ハンドルを固定することで自立できる事。リアディレーラーへの負担が少ない事。持って移動しやすいことです。短所は縦型よりも長い事ですが、預け荷物の最大長は220㎝以下の会社が多く横置きでも規定範囲内であるため、この製品を利用します - サンダル
SPD-SLシューズで走る時、空港内の移動では必須です - 前方、後方ライト
地方のトンネルは色んな意味で危険です。ライトは必須です - バッグ各種
トップチューブバック、サドルバックの2つを利用しています。状況によってフロントバックを追加しています。バックパックは背負わない派です - ボトルゲージ×4
ボトルではなく、ボトルゲージ(ボトルを固定するステー)です。シートチューブ、ダウンチューブ、サドルバックホルダー(SBS-250)の両脇につけて合計4つです。ボトル用は1個です。それ以外は全て荷物用です - iPhoneとモバイルバッテリー
最近のiPhoneアプリはナビやサイクルコンピュータとし利用出来るものが増えてきました。便利な時代になったものです。もうサイクルコンピュータは持って行きません。飛行機輪行ではモバイルバッテリーには注意が必要です。各航空会社の2025年4月時点の共通ルールとしては、預け荷物としてはNGで機内持ち込みはOKとなっています。逆に言えばモバイルバッテリーを設置したロードバイクは預ける事は出来ないと言う事です。これが意味する事は「バッテリーがビルトインタイプの電動コンポは預けられない」事になります。一部の航空会社はshimanoDi2なら受け入れてくれるようですが、shimanoだけ優遇される環境もいつ変更されてもおかしくありません。廉価な類似バッテリーは直ぐに出回ります。世界では品質の悪いモバイルバッテリーによる発火事故は日常茶飯事に起きています。規制が一気に厳しくなることは安易に予想出来ます。私たちに出来ることは多少高価でも安全な製品を使い続け一日でも長く今の状況が続くことを祈るだけだと思います - その他
タオルや寝巻、移動時の私服、薬等
障害をリカバリーする物
- 予備タイヤ×1本
シーラント入りなら今回も出番は無いはずです。安心安定のTufo社。もう20年このメーカーを愛用しています。GoogleMapで走行予定の道路面を確認し状況によって一本増やします - 携帯工具
現地でロードバイクを組み立てる時に利用します。また、サドル、シートポスト、ハンドルの調整にも使用します。長期ライドでは、段差や振動で取付位置がずれる事は良くあることです - 雨具
ロードバイクは雨が降れば濡れます。どんなに良い製品を用意しても濡れます。予約ホテルの関係でどうしても雨の中を走らなければならない事があります。ロードバイクの雨具の目的は濡れない事では無く「少しでも安全に走れる」ことです。今回使う雨具はヘルメットカバー、上半身用カッパ、シューズカバーの3点です。ヘルメットカバーは内側から雨がしたたりで顔が濡れることを防ぎます。上半身用とシューズカバーは体温の低下を防ぎます。因みに下半身は利用しません。脚は常に発熱している為冷却と発汗が必要になるからです - 携帯ポンプ(空気入れ)
Tufoのタイヤを使った人なら分かると思いますが、このタイヤは1週間程度なら空気が抜けません。毎朝の加圧は必要ありません。ポンプはパンク対応用になります。また、飛行中は減圧しておく必要があり組立時に使用しますが、自転車乗りが多く行く多くの飛行場には空気入れの貸し出しがあります - 結束バンドや針金
場所も取らないし、重量も軽いので何かあった時に便利です
諦める物
- スポーク
大陸横断などの過酷なライドでは持参するパーツですが今回は持っていきません。1本でも折れたらDNSです。無理に走ると次々に折れて行きます。過去の北海道ライド中にスポークが折れて困っている人と出会ったことがあります。起こりうるトラブルですがその時は運が悪いと思って諦めます - 私服
現地では外食にも行きます。友人に会えば飲みにも行きます。それでも普段の服は持っていきません。飲み会の時はTシャツ、短パン、サンダルで行きます。寒ければウィンドブレーカーとタイツで補います。相手もロードバイクライド中であることを知っています。また相手の仕事が忙しければ会えない事もあります。目的は走ることなのでそれ以外は二の次です。 - アクションカメラ
ライド記録を動画に収める為アクションカメラを持つ人も多いと思います。しかし、ロードバイクの長距離ライドにアクションカメラを持っていくのは大変です。自撮り棒や専用バッテリー、充電設備などを入れるとロードバイクで運ぶには重すぎます - バッテリー式の商品
極力バッテリーを利用する商品は持っていきません。電動空気入れ、充電ライト、サイクルコンピュータなどです。便利ですが、現地でなにかあった時にリカバリーが出来ません。例えば電動空気入れが壊れるとDNSです。それなら手動の空気入れで十分です。ただし携帯電話は例外です。現代ではこれが無いと生きていけません - もしかしたら使う物
もしかしたら使う物も持って行きません。2週間のライドでは色んなことが起こります。今まであったトラブルでは「フロントディレイラーの破損」、「スマホフォルダーの破損」、「ヘッドライト水没」など色々です。しかしこれらの事を考えてもきりがありません。その時は諦めます
総論
家までケガ無く元気な姿で帰ってくることがとても重要です。大きな問題に遭遇したら迷わずDNSです。そう思えば荷造りも楽しい作業になります。