概算の建設費を計算してみます
安価BOX型 | 高級BOX型 | 組立式 | 注文式 | |
更地工事 | 1,500.,000 | 1,500.,000 | 1,500.,000 | 1,500.,000 |
基礎工事(一台分) | 0 | 0 | 200,000 | 500,000 |
ガレージ本体(一台分) | 500,000 | 1,500,000 | 400,000 | 1,200,000 |
土間コンクリート | 320,000 | 320,000 | 320,000 | 320,000 |
駐輪場入口(一カ所) | 1,000,000 | 1,000,000 | 1,000,000 | 1,000,000 |
設計費 | 0 | 0 | 600,000 | 600,000 |
登記費 | 120,000 | 120,000 | 120,000 | 120,000 |
ガレージ5台の費用 | 5,940,000 | 10,940,000 | 7,040,000 | 13,000,000 |
ガレージタイプ
表の横軸はガレージのタイプになります。BOX型は、完成品の箱型BOXタイプを想定。組立式はイナバやヨドゴウから販売されているガレージを想定。注文式は個別設計されたガレージを想定しています。
注文式は、一棟の中に複数ガレージを入れることが出来、サイズも土地に合わせて細かく設定する事が出来ます。ガレージの数が多くなれば単価を下げることが出来ます。ただし、建築確認申請が必要になります。
組立式は、既製品が土地のサイズに合えば安価で作成する事が出来ます。内装をボードを張る事で高級BOXタイプのガレージにも負けない仕様にすることが出来ます。一棟仕様の組立式もありますが、こちらは建築確認申請が必要です。
一般に建築物には建築確認申請が必要です。建築確認申請となるは、床面積が10㎡以上、基礎がある、土地の区分が防火や準防火である。この中で一つでも当てはまれば申請が必要です。BOXタイプのガレージはこの条件をクリアできることから建築確認申請を行わないことが普通です。ただし、BOXタイプを並べて設置する場合は微妙で、市町村によっては建築確認申請の取得を指摘される事もあるようです。またBOXタイプのガレージは大きさや機能、品質により値段も様々です。安価な物は大型バイクが入らない物もあり購入には注意が必要です。
どちらにせよ、ガレージを建設する場合に最初に決定すべき項目は、このガレージのタイプです。大きさ、台数、ガレージ仕様等から目的に合ったタイプを選択する必要があります。
建築工程
表の縦軸(更地工事から登記費)は主要な作業工程の費用です。
ガレージ建設を予定している土地が綺麗な平地であることは少なく、空家や物置が建ててあったり、何年も放置した空地であったりします。この様な場合、平な更地にする必要があります。上記表では30坪(100㎡)の土地に空家が建っていると仮定し費用を計算しています。
基礎工事はBOXタイプのガレージを置いて設置するだけなら必要ありません。土間タイプや、一棟タイプのガレージには必要になります。また、土地の固さや傾きの問題から水捌けについても考慮が必要です。基礎工事を行うなら最初から建築士をいれて全てを任せるのも一つの方法です。
土間コンクリートとはガレージ前の回転エリアの工事のことです。安価を目指すなら砂利を引いて終わりです。ガレージ入口の段差を無くすなら土間コンクリートが必須です。
駐輪場入口とは道路から駐輪場へ入る所の工事です。通常、道路の端には水が流れる側溝があります。雨水が敷地内に入らない様に段差があります。この段差約8㎝あります。バイクでこの段差に斜めにアプローチし乗越えることは危険です撤去が必要です。撤去には役所へ申請が必要です。撤去後はスロープを作る必要があり、周りの掘削工事も必要になったりします。安く済ませるならプラスチック製の段差スロープを置くことですが、この商品を車道に置くと道路法第43条にふれ違法です。また、この工事は思った以上にお金が掛かります。特に側溝がある場合は注意です。
工事以外の事務費用としては設計代や登記費用も掛かります。レンタル運営するなら減価償却の関係もあり登記は必須です。
コストバランスが良さそうな組立式でも、5台のガレージを建てると700万円かかります。実際には電気設備や防犯カメラ、内装ボード、その他を追加すると恐らく200万円ぐらいプラスになり全部で900万円です。あと、数百万出せばローコスト住宅が建てられる金額になります・・・・電気コンセントや土間コンクリートを考えると組み立て式を選ぶ必要があります・・・高い・・・