ロードバイクを趣味として30年が経っている。当時はよく言えば孤高な趣味、悪くいば孤独な趣味でした。一人で走る。黙々と走る。時には雨に打たれ、暑い日差しの中を走る。激坂の上りで後悔し下りでその後悔を忘却する。気が付けば精神力と体力が鍛えられていく。目的地を目指してただひたすらペダルを回す。回し続ければ数百キロ先の目的地に辿り着ける。目的地に着いて達成感と疲労感を味わう。これがロードバイクでした。当時は、女子と一緒に楽しくライドなど考えたこともなかった。男女でテニスしている友人を見ると少々羨ましい気持ちになったが、キャンプも釣りも登山もロードバイクと同じく男の世界だったので気にしていなかった。
どんな趣味にも言えることだが、体力も精神力も金銭感覚も異なる人と一緒に楽しむ事は難しい。私には出来なかった。必ずどちらかが気を遣う。強い方が力を緩める。あるいは、弱い方が着いて行けなくなる。だから同性でも続かない、異性であればさらに難しい。ロードバイクは思った以上にお金もかかる趣味で、フレームやホイールを良い製品に交換すると少し早く走れます。しかし、早く走ってもツーリングを趣味とする私を褒めてくれる人は居ません。完全に自己満足の世界です。そんな趣味を女性が認めてくれる事はありません。お金を使って苦労する趣味。良く分からない趣味です。
しかし最近、夫婦でも恋人でもないのに男女でロードバイクを謳歌している人がいます。なぜ?どうして出来る?これがZ世代か? 私には理解出来ない世界が広がって来ました。きっと彼らに「無理に合わせてない? 力を緩めてない? それで楽しい?」と尋ねても「問題なし」との答えが返ってくるのだろう。勿論聞きはしないが。この答が推測できる理由は「楽しそう」だからだ。はたから見ても楽しそうに見える。良い事だ。少々羨ましい。
正直な気持ちは「あと30年遅く生まれていれば・・私もその輪に入りたかった」と・・そんな事を考える年齢になった。
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