30年まえのロードバイクのタイヤは良くパンクしました。近年では1年に1回ぐらいの発生率になっています。現象した原因は、タイヤの材質と道路の状況だと思います。ライド中に発生するパンク修理はDIYです。自分で対応しなければなりません。今回はロードバイクのパンクについて記載します
パンクの種類
主要なパンクは下記4つです。言葉としてはスローパンクやバーストパンクなどもありますが、根本原因は下記のどれかになります
- リム打ちパンク(または、スネークバイト)
- サイドカット
- 切り裂きパンク
- 釘・ネジパンク
パンクの90%はリム打ちパンクと言われています。30年のロードバイク人生で経験したのはリム打ちパンクと切り裂きパンクの2つだけです。ロードバイクでは、釘・ネジパンクは起こりません。体験した方は宝くじに当たるような確率です。理由は通常釘やネジは寝ているからです。自動車(四輪車)では釘パンクは後輪で発生します。これは前輪が釘を跳ね上げ後輪がその釘を巻き込むことで発生する現象だからです。タイヤの細いロードバイクでこの現象が発生する確率は皆無です。釘の頭を横に踏んだ時に発生するのは切り裂きパンクに当たります
ロードバイクで発生するパンクは、リム打ちパンク > 切り裂きパンク > サイドカット の順で発生します
リム打ちパンク
リム打ちパンクとは図の様に、リムとタイヤに挟まれることでチューブが壊れる現象です。リムが立っているクリンチャーホイールで発生します。構造的にはチューブラでも発生するのですが、チューブラーホイールにはリムの様な突起物が無いため殆ど発生しません。30年前は小石等により切り裂きパンクが発生しましたが、現代ではタイヤ材質の向上と道路状況の改善によりチューブラのパンクは殆ど発生しなくなりました。因みに、段差のリム打ちで強い力が加わるとチューブラーのタイヤ(外皮)が壊れます。これはチューブレスタイヤも同様です。強い衝撃の時にはどの種類のタイヤでも外皮が壊れます

パンク修理
ここではリム打ちパンク以外の修理について記載します。ロードバイクのタイヤの種類は3種類です。
- チューブラータイヤ
- クリンチャータイヤ
- チューブレスタイヤ
切り裂きパンクやサイドカットの修理方法はどの種類のタイヤであっても「交換」です。交換による修理を考えた場合、作業難易度が一番高いのはチューブレスタイヤです。スキルは慣れです。数を実施することで難易度は下がってきます。しかし、チューブレスタイヤの交換は外で出来る作業ではありません。まず、はずすときにシーラントが飛び散ります。タイヤもクリンチャと比べビードが固く嵌めるのも大変です。最後にビードも上げられません。つまり、チューブレスタイヤで発生したパンクは元の状態には戻せません。唯一残された方法はチューブレスホイールにクリンチャタイヤを嵌めることです。
しかしシーラントまみれのホイールにクリンチャータイヤとチューブを入れる事はとても難しい作業です。経験者なら分かると思います。新品のチューブを入れる際に「パウダー」を使う人がいます。これはチューブがタイヤ中で自由に動ける様になり初期パンクを回避します。しかしシーラントまみれのホイールでは逆の現象が起きます。チューブは自由に動けなくなり捩れ(よじれ)たり挟んだりします。またシーラントは粘着力が強く外で作業すると色々がゴミも拾います。こんな状況でバンク修理はしたくありません。ただでさえパンクで気落ちしている状態です。全てを投げ出したくなります
チューブレスタイヤのパンクを経験した多くの人がクリンチャータイヤに戻しているのは、こんな理由からだと思います
綺麗なホイールへのクリンチャータイヤの取付は簡単です。タイヤを嵌める良いツールを使えば初心者でも30分程度の作業です。チューブラーも簡単です。特に両面テープを使っている人は、剥がして嵌めるだけです。私的にはチューブラータイヤの交換が一番楽です
長い時間ロードバイクに乗っていれば切り裂きパンクやサイドカットには必ず合います。その時のチューブレスタイヤを利用していると悲劇が始まります。運が悪いとタイヤがバーストし辺りにシーラントをまき散らします。修理も大変です。さらに修理後はクリンチャータイヤになります・・・それなら最初からクリンチャで良いのでは?誰もがたどり着く結論です
シーラントの活用
チューブレスには無くてはならないシーラントです。このシーラント、クリンチャやチューブラにも使えます。シーラントの重さなど僅かかので積極的に利用しています。両者ともチューブの中にいれます。私見ですが、チューブラとの相性が良いです。元々リム打ちパンクし難いタイヤです。シーラントを入れることで小さな穴や傷も塞いでくれるので、最近はチューブラータイヤ+シーラントで走っています
金銭的な影響
多くの人が、タイヤメーカやロードバイク業界の意向に沿って(騙されて?)クリンチャータイヤからチューブレスタイヤに移行しています。チューブレスホイールにクリンチャータイヤは装着できますが、クリンチャーホイールにチューブレスタイヤは装着出来ません。皆、新たなホイールを購入しました
得られたものは、空気圧の低いタイヤで走る喜び・・・・・これ、そんなに大きな効果はありません。レースでもなければ・・・
ロードバイクのホイールは高額なパーツです。「転がり抵抗を減らせるチューブレスタイヤ」を夢見て多くの人が新たなホイールを購入したはずです。私もその一人です。しかし、最終的に利用したタイヤはクリンチャ。必要の無い投資でした。
そして、チューブラータイヤでも低空気圧の設定が出来ることを知った昨今。自分の知識の無さを嘆く今日この頃です