セキュリティー

需要と供給の記事では盗難保険がコストパフォーマンスの高い対策として紹介しています。しかし保険は盗まれた後に効果を発揮するものであり、盗難自体を防止してくれるものではありません。
ガレージは数ある防犯商品の中で最も高いセキュリティーを持つ商品です。しかしガレージ保管でも盗難にあう事はあります。ここではガレージで出来る盗難対策について考えてみます。

プロ窃盗団

プロの窃盗団に狙われたら何をしても終わりと言われています。彼らの盗難例を記載します。

例1:ガレージのシャッター錠をピッキングにより解錠された。
例2:ガレージのシャッターをバール等で破壊された。

シャッターは家の玄関扉に比べるとセキュリティーの低い商品です。シャッターを壊せば簡単に中のバイクにアクセスできます。ガレージ盗難は、「いかに早くシャッターを壊せるか?」が焦点です。一見頑丈そうに見えるシャッターですが、実は脆弱と言わざるを得ない構造になっています。詳しくは書きませんが、湾曲させると鍵が外れてしまいます。ガレージのセキュリティーを高めるためにはシャッターの強化が必要です

例3:クレーンでガレージごと持ち去られた

特殊な例ですが土間コンクリートではないBOX型のガレージで起こった盗難です。バイク自身をクレーンで持ち去る盗難は良くある方法ですが、ガレージ丸ごとの盗難は初めて聞きました。
大掛かりな手口からみてもプロの犯行です。プロは経費より利益の少ない犯行はしません。その点から推測しても、犯人は事前に盗んだバイクの価値を熟知していたことが分かります。実際にこの事件では旧車を含む4台のバイクが盗まれていたようです。

プロの盗難グループからバイクを守ることは困難です。一度目をつけられたら最後です。それを防ぐためには、バイク車種と置き場所を知られないことです。

ガレージの防犯対策

ここでは、2つの対策について検討します。

  1. シャッターの強化
  2. 情報公開の抑制

シャッター錠

ピッキング対策には最新の錠を利用することが効果的です。例えばシリンダー錠よりもディンプル錠の方がピッキングは難しくなります。さらにディンプルキーは合鍵を作製することが困難です。
契約者が変わるごとに錠を最新に交換することで高いセキュリティーを維持できます。ここでのポイントは錠を交換することです。錠を交換することで鍵も全て新しくなり前契約者が合鍵を所持していても利用出来なくなります。

防犯バー

防犯バーは効果高い商品です。この防犯バーがある事でシャッターを押し湾曲させることが出来なくなります。また、仮にシャッターをこじ開けても、防犯バーが邪魔をしてバイク取り出せなくなります。このアングル、ワイヤーカッターでは切断出来ないことで防犯効果の高い商品と言われています。

防犯カメラ

防犯カメラには、直接的な盗難防止効果はありませんが、盗難を抑制する効果があると言われています。カメラが設置されている事で、このガレージには他にも対策がある。セキュリティーが高く盗み難いと思わせることが大切です。

情報公開の抑制

住所と車種の情報は下記により広がっていきます

  1. レンタルバイクガレージの広告
  2. Instagram や Twitterに自身のバイクを載せる
  3. 通行人に見つけられる

レンタル募集でインターネットによる広告は必須です。そのため完全に非公開にすることは出来ません。しかし、インターネット広告はメンテナンスも容易で、募集終了後に広告を速やかに削除することが出来ます。2については、契約者様にお願いする事になります。ご自分のバイクを守るためなので遵守して頂けると思います。3を無くすことは出来ませんが、今の時代プロの窃盗団が足で情報を得るために町中を歩くことは無いと思います。